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日本版の上海蟹(モクズガニ、山太郎ガニ)を求めて山へ。捕まえ方と道具、食べ方について

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夏になるとモクズガニ(山太郎ガニ)の漁が解禁になります。

食べたことのある人はお分かりでしょうが、モクズガニは、塩茹で・味噌汁でいただくと、めちゃくちゃ美味しいカニです。

そこで今回は、モクズガニ漁を3年ほどやってきましたので、モクズガニの漁に使う道具、仕掛けかた、食べ方についてまとめたいと思います。

実際のモクズガニ漁の様子と一緒にごらんください!

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▽目次

 

モクズガニ・山太郎ガニを捕まえる(漁)

8月から11月まで解禁される山太郎ガニ(モクズガニ)

山太郎ガニ(モクズガニ)は、8月から11月の期間で漁が解禁されます。(許可が必要)

漁をするには遊漁券が必要になりますので、お住いの地区の漁業組合に問い合わせをします。

遊漁券の発行と、漁のできる川を教えてくれますよ!

 

モクズガニ・山太郎ガニ漁に使う道具と仕掛け

モクズガニ・山太郎ガニの漁は、高価な道具はいりません。

5千円ほどで仕掛けもそろいますので、初心者の方でも始めやすいです。

使う道具はこの3つ。

・カニカゴ

・鮎足袋(長靴)

・エサ(鶏肉など)

・カニを持ち帰る容器

だけです。

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こちらがカニを捕まえるためのカニカゴになります。

釣具屋さんに行けば1000円ほどで手に入れることができます。

モクズガニ・山太郎ガニ漁の仕掛けは、このカニカゴの中にエサとなる鶏ガラや鶏肉を入れて、川の中にしずめておくだけ。

エサにつられてモクズガニが仕掛けのカゴの中に入って食う

仕掛けをセットした翌日にカゴを引き上げにいくだけなので簡単なんですよー

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準備がととのったら、さっそく山の中へ!

靴は「鮎タビ」という川靴を履いていきます。

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鮎タビじゃなくとも、山を歩ける渓流シューズなどでも大丈夫です

 

実際のモクズガニ・山太郎ガニ漁の様子

渓流へ行く

では実際の漁の様子をお届けします!

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ここを下ります。かなり急な斜面ですが、下りるとすぐに綺麗な川があります。

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僕にモクズガニの漁を教えてくれている師匠は80才を超えてます!

しかし、僕よりも軽やかで山の中での動きは早いです。w

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渓流はとっても癒されますねー自然は綺麗です。

 

仕掛けたカニカゴを引き上げる

仕掛けているカニカゴを引き上げながら、渓流を進んでいきます。

カゴの中にカニが入っていれば持ち帰り用の容器に捕獲。

捕獲したらエサをつけかえて、再度、川の中にカニカゴを仕掛けていきます。

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仕掛けるポイントは、このように水深があるところ。

エサは鶏肉のほかに、魚のガラなどでもモクズガニを捕まえることができます。

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ゲット!カニカゴ左下の黒いやつがカニ。

このようにエサにつられてモクズガニがカニカゴに入っているので、カニカゴを引き上げて捕まえます。

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モクズガニに挟まれると、めちゃくちゃ痛いらしいので気をつけましょう。

サイズが小さいモクズガニは、とらずに川にリリースします。

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カゴを補修する

仕掛けのカゴを引き上げたら、エサを付け替えて川の中に入れておきます。

これを繰り返しながら、上流まで登って行いきます。

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カニカゴの網をハサミで切ってにげるカニもいるので、破れてしまったカニカゴを修理しながら進みます。

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切られてしまったところは、太めのロープや紐で補修するようにします。

仕掛けたカニカゴはけっこう切られてしまうことが多いので、修復用のロープや紐は多めにもっていくと便利です。

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なかなか大漁でした!

 

害虫・毒ヘビに注意

山の中ですからマダニ・スズメバチ・マムシには注意が必要です。

ポイントによっては身を守るためにも、ウェーダーなどをしっかり着用するようにしたほうがいいですね。

モクズガニ(山太郎ガニ)漁にかぎらず、山や川での漁や釣りの時には同じように害虫や毒ヘビには注意するようにしてください。

下の記事で害虫・毒ヘビへの注意点や対策についてまとめてますので、良かったら参考にしてください。

 

モクズガニ・山太郎ガニの調理法

獲れたモクズガニ(山太郎ガニ)は味噌汁にするか、塩だけで茹でて食べるのが一番美味しいです。

 

モクズガニ・山太郎ガニの茹で方

持ち帰ったカニを、鍋に入れていきます。

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大きめの鍋にカニを入れて、

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クリップでフタを固定します。

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塩を入れたら火にかけます。

アクをとりながら、30分から1時間ほど茹でていきます。

茹でているとアクが出なくなってきますので、そのタイミングが完成ですねー

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できあがり。

上海蟹を食べたことがある人は知っていると思いますが、猛烈なコクがあって本当に美味しいです。

酒好きにはたまらんでしょー!

 

モクズガニ・山太郎ガニの食べ方

塩茹でしたモクズガニの食べ方をご紹介します。

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↑カニを開いたら、この部分(ガラ)はとりのぞいてください。

あとは普通のカニと同じで、爪、体、足の身が食べられます。

爪や足の身の旨味はとっても濃厚です。

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カニ味噌!

ぶりっとしてますね!ウニみたい。

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ミソにかぶりつきます、最高!

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カニ身は小さいですが旨いです。

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甲羅に酒を入れて甲羅酒、うまくないわけないです。

味噌汁を作る場合には、モクズガニをそのまま入れてもいいです。個人的には甲羅をとガラをはずして二つに割ってから作るようにしています。

まとめ

モクズガニ漁は道具も安いので、あまりお金をかけずに始めやすいです。

田舎ではモクズガニの他に、ヤマメ・アユ、地域によってはイワナなど、様々な川の食材をゲットする事ができます。

ヤマメや鮎釣りについてはこちらの記事でまとめていますので、良かったら見てください!

自分でとって自分で食べる、この体験はすごく刺激的なんですよねー

漁には許可がひつようになりますので、お住いの漁業組合に問い合わせてみましょう。

遊漁券を発行してくれますし、漁が可能なポイントや注意点などもすべて教えてくれますので、初心者でも安心して始めることができます

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