チヌ(クロダイ)は臭くてまずいと言われることが多い(僕のまわりでは)魚で、個人的にも何度か食べてみたけど美味しいイメージはありません。
しかし今回、親父が「沖でチヌが釣れたけどいるか?」とのことだったので、もらって食べることにしました。
久しぶりのチヌ、旨いのか!?
釣ってすぐに血抜きまでやってくれたそうなので、とりあえず食べてみましょう
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チヌ(クロダイ)を下処理する
今回のチヌは僕の手のひらくらいの体高があるサイズ、中型くらいのサイズですね。
チヌはヒレがするどくて危ないので、まずヒレをハサミで落としていきます。
ヒレを全部とってから、ウロコを落として三枚おろしに。
さばきながら、やっぱりチヌ独特の匂いというか、なんとなく臭さを感じるので塩水処理することにしました。
しゃぶしゃぶ用、鍋用、焼き用、カマ、腹骨のお肉をそれぞれ切り分けてから、ボウルに食塩水を作って放り込みます
匂いのある魚は塩水処理することで嫌な匂いを飛ばして、旨味を引き出すことができます。
ただし、あまり長時間つけてしまうと旨味成分まで抜け出てしまうので、ほどほどに。
汚れがある程度でてきたなーというタイミングで、ボウルからチヌの切り身を取り出します。
↑塩水処理後の食塩水。臭み成分と汚れがしっかり取れましたねー
塩水処理したチヌ。
しっかり水分をふきとって、バットの上にドリップシートをしいて冷蔵庫で1日寝かせることにしました。
今回はこのチヌを使って
- しゃぶしゃぶ
- お鍋
- 潮汁
- 塩焼き
- カレー
この5品作って食べてみようと思います!
チヌのあらを焼いて出汁をとる
今回はチヌの頭とアラを焼いて、出汁をとります。
グリルでアラにこんがり焼き色がつくまで焼き上げたら、沸騰したお鍋に投入。
一旦しっかり沸騰させてアクを取り除いて、中火で20分ほどコトコト煮込みました。
20分煮込んで出汁がしっかり出たら、スープを越してボウルに入れます。
なかなか綺麗な黄金出汁スープがとれました。
今回はこの出汁を使って、潮汁とカレーを作ります。
チヌ(クロダイ)のしゃぶしゃぶ
チヌのしゃぶしゃぶです!
スライスしたしゃぶしゃぶ用の身、ぶつ切りにしたチヌの切り身、そして腹骨のところをポン酢で食べていきます
身はすごく綺麗ですよねー
丸1日ドリップシートの上で寝かせていますし、しっかり塩水処理もしたので匂いもありません。
準備が整ったところで、お鍋に長ネギ、えのきを投入!
チヌの身が思ったよりも柔らかそうだったので、長ネギとえのきを入れてシャキシャキ感をプラスします
しゃぶしゃぶしてー
ポン酢にくぐらせる。
すごくいい匂いで美味しそうです
まずは薬味をつけずに、チヌのスライスしゃぶしゃぶをいただきましょう。
うまい!
チヌの臭みはぜんぜんなくて、柔らかくて甘いです。
お次は長ネギ、えのきをプラスしてー
いってきます!
うめぇー!
作戦どおり長ネギとえのきのシャキシャキ感がプラスされ、そして柔らかくて甘みのあるチヌのスライスの味が絡みあって絶妙です
これはウマイわ
贅沢に3枚いっちゃいましょう。
お次はチヌの切り身。
今回、切り身は皮をつけたままいただきます。
しっかり火を通したら、ポン酢にくぐらせて
いただきます。
これも美味しい!
河口付近で釣れたチヌは臭くて美味しくなかったのですが、やっぱり沖で釣れてしっかり処理したチヌだと臭みもなくて美味しい。
またこの切り身の皮目が、すごくモチモチしていて旨いんです。
腹骨もうめぇ!
半身すべてをしゃぶしゃぶ用にスライスしたので、わりとボリュームあったのですが、1人でペロリと食べちゃいました。
チヌのしゃぶしゃぶと、皮付き切り身の水炊き、美味しいですね
チヌの切り身で塩焼き
チヌの皮付きの切り身とカマの部分を、塩焼きにして食べてみました。
わりとこんがり焼きでしっかり目に火を通してみます。(身が水っぽくて柔らかいので)
ぶっちゃげ微妙!
やっぱりチヌ独特の柔らかさというか、水っぽさが自分は苦手ですね。
美味しいはおいしいのですが、あえて塩焼きでチヌをチョイスするまでの味ではないです。
ただ、ピチッとシートで丸1日包んで脱水するか、干して干物にすると美味しかったです。
チヌを焼きで食べる際には、しっかり脱水して干して食べるのがいいですね
チヌの潮汁とカレー
焼いたチヌのアラでとった出汁で、潮汁とカレーを作っていきます。
まずは潮汁から。
出汁を沸騰させたら、シンプルに日本酒・薄口醤油・塩で味つけをしました。
沸騰させて日本酒のアルコールを飛ばしたら、溶き卵を投入。
ふんわりと卵をといたら完成。
すんごく良い匂いがします。これは期待できそうですよー
お次はカレー。
魚の出汁で作ったカレーライスはめちゃくちゃ美味しいので楽しみです。
作り方はとっても簡単です。
焼いたチヌのアラでとった出汁を沸騰させたら、カレールウを入れて溶かすだけ。
火をとめてカレールウを投入し、10分ほど弱火でとろみがつくまで火を入れていきます。
とろみがついたので完成です。
ここでカレーライスのトッピング用に、チヌの切り身をフライパンで焼いてきます。
皮目から強火でガリっと焼きました。
今回はチヌの切り身と腹骨のところを使います。
この腹骨のところ、ぶりっと脂の乗った腹身のお肉がぶりっとついたままになっているので、すごく美味しいはずです。
チヌの切り身が焼けたので、お皿にもりつけてー
カレーをかけて完成!
溶き卵の潮汁と一緒にいただきます!
潮汁はぶっちゃげ臭みが出てしまったので、ブラックペッパーをふりました。
これはこれですごく美味しかったのですが、やっぱりチヌ独特の臭みというか匂いが、じゃっかん出てしまっていたので残念。
まぁ美味しいんですけどね。
続いてカレーライス!
これは絶対に美味しいやつですねー、切り身も焼いたことでチヌの脂がにじみ出ているのが分かります。
ジューシー!
切り身とご飯に、チヌの焼きアラでとった出汁で作ったカレーをたっぷりつけて、、、
いただきます!
うめぇー!
やっぱ魚のアラ出汁で作ったカレーライスは、ハンパじゃなく美味しいです。
そしてこのチヌの切り身のトッピングのジューシーな味わいが、カレーとライスに良く合うんですよ。
魚の切り身焼きは、カレーライスのトッピングに合いますのでぜひ試してみてください。
あまり喜ばれない魚チヌも美味しい
ぶっちゃげ僕は河口付近で釣れたチヌは好きじゃないです。臭いんですよ、、
ただ、今回は沖で釣れたチヌで、釣った直後に脳締めして丁寧に血抜き処理をしたチヌということもあり、すごく美味しくいただきました。
やっぱり魚は釣った後の処理が大切ですね。
美味しかったです!